勝木健太さんが日本原子力学会2024年春の年会にて2023年度日本原子力学会フェロー賞を受賞

2024/04/04
  • 材料工学専攻

受賞者
勝木 健太 さん(理工学研究科/材料工学専攻 2年)

指導教員
新井 剛 教授(材料工学科)

学会?大会名
日本原子力学会 2024年春の年会

賞名
2023年度日本原子力学会フェロー賞

kachiki

研究目的

使用済み核燃料の再処理過程で生じる高レベル放射性廃液にはアメリシウムやキュリウムなどのマイナーアクチノイドが含まれており、発熱性があり半減期の長い核種であるため処分効率の低下が懸念されます.そこで本研究では、マイナーアクチノイド分離回収技術の確立を目的としまして、抽出クロマトグラフィーを用いた分離の条件最適化に取り組んでいます。


研究内容

マイナーアクチノイド分離プロセスの操作性向上および環境負荷低減のため、抽出クロマトグラフィーに使用する吸着材の構造を変化させて分離性能を評価しました。


今後の展望

原子力発電を持続的に活用していくためには、多量に発生する放射性廃棄物の効率的な処分が必須となります.そのためには高レベル放射性廃液からのマイナーアクチノイド分離が重要であり、実環境を見据えたさらなる改良を行い本プロセスの確立を目指します。